映像解析AIで3密回避、新常態のコワーキングスペースへ

社員および共創パートナー同士のコラボレーションによるシナジー創出と、スタートアップやクリエイターの支援を目的としている。そのコワーキングスペースは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、3月下旬より運営を一時停止――

ウィズコロナ時代をゆく今でも共創スペースのニーズは根強く、来訪者が安心安全に利用できる環境の整備が急務であったという。NTT Comエイベックス・ビジネス・ディベロップメントは、AI映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes®」を活用し、コワーキングスペース「avex EYE」を安心、安全に利用してもらうための実証実験を今月13日に開始。と同時に、エイベックスBDは「avex EYE」の運営を本格的に再開する。

施設内に設置した複数台のネットワークカメラの映像をリアルタイムに解析し、人物を匿名化したうえで施設の利用状況を見える化する。「COTOHA Takumi Eyes® 混雑度可視化技術」を用いて、来年1月31日まで、その有効性の検証と必要機能の見極めを行う。撮影したデータについては、実験目的の範囲内で2ヶ月間保存・利用し、保存期間終了後、確実に消去する。

出入りの人数を測定し滞在人数を可視化。滞在状況をモニタへ表示し、閾値を超えた場合は、警告文の表示やアラート音によって注意を促し、訪問者の入場を制限する。施設全体とエリア毎の混雑状況も可視化することにより、訪問者は、人物のシルエット表示モニタを見るか、事前にメール等の通知を受け取るかして、状況を確認してから施設を利用できる。

「avex EYE」内の混雑度をAIが判定する、今回のしくみを"3密"回避に役立てる実験を行う。両社はこのほかにも、在室者マッチングや電子名刺交換といったコミュニケーションの活性化、ニューノーマル時代のコワーキングスペース作りでも共同していく考えだ。