通信×情報、安全運転支援システムとドラレコでテレマティクス保険

近ごろの自動車はITシステム化している。デジタル地図やプローブデータ(様々な車載センサから得られる走行速度や位置情報など)、事故発生地点、天候などの各種データと、ドライバーの運転傾向などから事故のリスクをリアルタイムに予測し、事故リスクが高い場合のみ注意喚起・警告を行う。

その先進安全運転支援システムは、ソフトウェア開発キットを使えば、顧客のサービスにインテリジェントな機能を加えられるうえ、専用の通信型ドライブレコーダーとの組み合わせで、より高度な運転支援を可能にするという。パイオニアは、日新火災とテレマティクス技術を活用した自動車保険に関する業務提携契約を7月31日に締結した。

日新火災の自動車保険「ユーサイド」の新サービス「ドライビングサポート24プラス」に、パイオニアの先進安全運転支援システム「Intelligent Pilot」と通信ドライブレコーダーが採用され、2021年1月1日以降始期契約を対象に運用が開始される(日新火災ニュースリリースPDF)。「ユーサイド」の特約としてこの新サービスを付帯した人に、通信ドライブレコーダーが貸与され、下記のサービスが提供される。

【平常時】 リアルタイムな危険運転警告(片寄り走行警告、前方車両接近警告など)を行うことで安全運転をサポート。
【事故直後】 強い衝撃を検知した場合、事故受付センターに自動で連絡が行われ(自動発報)、ドライブレコーダーを通じて通話することができる。オペレーターがドライバーに呼びかけ、状況に応じたアドバイスや救急車手配等を行うことで、ドライバーの安全確保と迅速な事故通知をサポート。
【事故対応時】 事故映像を日新火災に自動送信し、事故受付、事故対応担当者による顧客対応、事故の相手方との示談交渉を円滑に行う。

テレマティクスとは、テレコミュニケーション(情報通信)とインフォマティクス(情報科学)を合成したものである。