正しく動くよう、管理の徹底が求められている。スマートフォンのアプリについては、運用システムの負荷や障害を監視できても、画面やコンテンツを表示するインターフェースの不具合が監視できていない。他社製アプリとの連動サービスでは、そのアプリにRPA(ソフトウェアロボット)などを組み込めず、安定稼働を確保するために、人が定期的にアプリの画面表示や動作を確認する必要があったという。
DNPコミュニケーションデザインは、岩手県立大学と共同で、スマホアプリの稼働を24時間365日監視する「ロボットアーム型アプリ稼働監視サービス」を開発した。同サービスは、人に代わってロボットアームが利用画面やコンテンツの不具合などの異常を早期に発見するもので、アプリ品質の低下やブランドのきずを防止するとともに、企業の監視業務の負荷を軽減する。
アプリを支えるシステムが正常稼働している状況で、アプリの画面やコンテンツ、提供サービスに不具合が生じればいち早くそれを発見する。AI(人工知能)を活用してアプリの操作や手順を覚えさせることで、ロボットアームが定期的にアプリを操作し、同アームと連動するカメラを通じて正常な動作が可能かを確認し、不具合を発見した場合、開発・運用担当者に、メールで障害の発生を報告する。
省スペース、低コスト、そして短期間で導入できる。ロボットアーム型アプリ稼働監視サービスについて、DNPグループは、長期間の連続稼働が求められるアプリやWebサービスを提供する交通・インフラ系、金融関連やEC企業等に提供していくという。