音声認識プラットフォームにより仕上げ検査の手直し指示を即共有

慢性的な人手不足や長時間労働を背景に、「生産性の向上」が業界全体の大きな課題となっている。そこに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が新たな課題を突きつけている。建設業界は、コロナ禍にあっても、現場における業務のオンライン化が難しいのが実情だという。

アドバンスト・メディアは、建築工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」に、施工協力会社への仕上げ検査の手直し指示をリアルタイムでクラウド連携する指摘共有機能を搭載。これを8月1日にリリースした。

同プラットフォームは、業界用語に特化したエンジンによる、音声認識を活用したスマート端末用(iPad・iPhone)の建築工程管理のプラットフォームサービスであり、ストレージサービスを軸に、配筋検査・配筋写真管理・仕上げ検査といった3つの検査・管理をワンストップで行うことで、建設現場における作業効率の向上を実現する。既に150社を超える建設会社に導入されていて、各種検査の業務効率化とコスト削減に活用されている。

そこで、仕上げ検査の手直し指示を施工協力会社とリアルタイムでクラウド連携し、手直し依頼~完了承認を非対面で行える新機能を提供。手直し報告には写真を添付でき、施工協力会社はオンラインで手直しの確認申請が可能となる。COVID-19の拡大が懸念されている中においても、FAX・印刷や書類の受け渡しが必要なく、非対面かつワンストップで進捗確認を行え、人同士の接触機会を最小限に抑えることができる。

検査結果を音声入力することにより、手書きと比較し入力時間を約40%削減できるという。同社は、「さらなる業務効率化」「コスト削減」「新型コロナウイルス対策」を軸に、今後もユーザビリティに優れたIT(情報技術)ソリューションの開発に取り組み、それらサービスの普及拡大を推進していく構えだ。