新型コロナに対する緊急事態宣言が解除された。この国において企業は「新しい生活様式」の下で感染再拡大防止と経済活動の両立を図る必要があり、人との接触を減らす取り組み、従業員らの新しい働き方を推進することが急務となっている。
テレワークやウェブ会議といった新常態・働き方の多様化が求められているが、エッセンシャルワーカー（社会に必要不可欠な仕事をする人たち）、一般企業・団体であってもリモートで行えない業務を担当している人たちがいて、人との接触が必須の業態もあり、非対面で大勢の従業員の健康管理を行うことは大きな課題だという。
マクニカネットワークスは、ビナー（Binah.ai本社：イスラエル）と国内販売代理店契約を締結。シグナルプロセッシングとAIを融合させる独自技術によって非接触で高精度バイタルサイン（心拍数、呼吸数、酸素飽和度SpO2、心拍変動HRV、メンタルストレスレベル）の取得を実現する、ビナーのプロモーションWebを自社サイト内に開設するとともに、「ソフトウェア開発キット」および「クラウドサービス」の販売を7月29日に開始した。
ウェアラブル端末やパルスオキシメータなどの配付と、各機器での測定が必要であった従来手法に対して、ビナーソリューションでは、スマホ1台で上記バイタルサインの測定が一度にできる。体温に加えて、様々なバイタルサイン測定値をリモート集計することで、従業員の申告ベース健康モニタリングを、より実情に沿った健康モニタリングへと変えられる。
出勤前にバイタルサインを測定する「新しい生活様式」を実践してもらうことで、従業員の申告（発熱または風邪の症状）とバイタルサインを組み合わせられ、在宅勤務もしくは通院を促すなどして職場内クラスターの発生を防ぐことにも寄与するという。同社はビナーについて、パートナーとの協働により来店・搭乗前のお客さま健康確認などへの応用も見込んでいる。