ものづくり企業のエンジニアリング&サプライ・チェーンをまとめて

IoTをはじめとした先端IT(情報技術)の活用による第四次産業革命が進行していたが――。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがもたらした危機は、GDP(国内総生産)の2割を占め我が国経済を支える製造業に、供給と需要の両面から影響を及ぼしている。

経産省『2020年版ものづくり白書』は総論にて上記状況を概説したうえで、「不確実性の時代における製造業の企業変革力」として、①ダイナミック・ケイパビリティ強化の必要、②企業変革力を強化するデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の必要、③設計力強化の必要、④人材強化の必要を説き、本文でデジタル技術の進展に対するものづくり企業の取組例などを紹介している。

7月27日、インフォアNSWは、日本の顧客のデジタルシフトを加速すべく業務提携したと発表。これに伴いNSWは、販売管理・生産管理~サプライチェーンソリューションを含んだ製造業向けクラウドERP「Infor CloudSuite Industrial (SyteLine)」を同日より提供する。両社は、エンジニアリングチェーンとサプライチェーン双方をカバーすることで、より付加価値の高いソリューションの提供を進めていく。

Infor CloudSuite Industrialは多言語・多通貨・マルチサイトに対応していて全世界6,000拠点以上、APACで1,400拠点以上、日本国内でも200拠点超の導入実績があり、今回の提携におけるトライアルユーザー、某医療機器メーカーのグローバルな基幹系システムの再構築プロジェクトに採用されるなど好発進を切っているという。

NSWはエンジニアリングチェーン(PLMPDM)領域における豊富な実績・ノウハウを保有。近年ではIoTやAIを組み合わせて、生産現場への指示や実績収集のソリューション提供を推進し、顧客のDX実現を支援している。