建設建築業界でのテレワーク、CAD業務を支援する

業界全体で就労者の減少や高齢化が進む。日本の建設業界では、建設需要を満たすための人材確保が難しくなっている。働き方改革法への対応などが経営課題となっているうえに、昨今はコロナ禍によるニューノーマル時代に入り、設計部門でもテレワークの導入が急務となっている。

老朽化した社会資本・インフラの整備需要も高まっていて、建設当時の紙図面の再利用による業務効率化と作業時間を短縮させる高い生産性の実現も求められているという。キヤノンMJは、大判プリンター(MFPモデル)とクラウドストレージを連携する「図面変換シェアソリューション」を建設・建築業向けに8月上旬より提供する。TM-200 MFP+CAD変換ソフトウェア+HOME type-S2スターティングパックが基本構成例となる。

大判プリンター複合機モデルは、スキャンした紙図面を電子データ(イメージデータ)化し、簡単な操作でクラウドストレージへ保存できる。電子化した紙図面のデータをPCでCADデータに変換して保存することで、手作業に頼っていた紙図面のトレース作業を効率化し業務時間を削減する。変換後のCADデータは加工/編集でき、取引先企業などから受領したPDFデータを編集可能なCADデータに変換することもできる。

図面をはじめ、作業・施工データをクラウドストレージ(type-S2)へ安全に格納する。インターネット経由でオフィス内はもちろん、外出先や自宅からでも図面データなどへアクセス――。場所に限定されない働き方の構築を実現する。HOME type-S2は、クラウドストレージ「HOME-BOX2」と「IT運用支援」を組み合わせた中小オフィス向けIT支援サービスであり、専任スタッフが顧客のIT利用をサポートするので、安全に運用できるという。

同社は、CAD図面などのクラウド活用による、建設・建築業での新しい働き方推進に貢献していく考えだ。