製造現場の協働ロボット、エアチャックをプラットフォーム製品認定

国内外の製造業界全般において、人手不足が大きな課題となっている。そこに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行が追い打ちをかける。生産現場内でもソーシャルディスタンシングが求められる今、人がする手作業をロボットに代替させる動きが急速に広がっているという。
「製造現場の協働ロボット、エアチャックをプラットフォーム製品認定」

ユニバーサルロボットは7月7日、SMCが開発・製造する協働ロボット用エアチャックJMHZ2-X7400Bを、URロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表した。同エアチャック(紹介動画YouTube) は、エア供給チューブ1本と、電気配線M8コネクタを接続するだけで動作し、URロボットのティーチペンダントにおいて直感的な操作でプログラムすることができる。

「製造現場の協働ロボット、エアチャックをプラットフォーム製品認定」

「小型で430gと軽量のため、より重いワークを把持可能」「エアチャック、ソレノイドバルブ(電磁弁)、オートスイッチ、速度調整機構を一体化」「安全性を考慮し、樹脂製保護カバー付き」「高剛性リニアガイドを採用した小形軽量エアチャック(JMHZ2-16D)を搭載、長い把持点でも使用可能」「オートスイッチを2個搭載、ワークの把持確認が可能」「開閉速度調整機構を内蔵、ワークやタスクに合わせ適切な速度での把持が可能」

といった特長を備えている。"AIR GRIPPER FOR COBOTS 協働ロボット用エアチャック"が誕生したことで、従来ユーザーが自作することも多かったエンドエフェクタにおいて簡単設定と"Plug & Play"を実現――。SMCの主要顧客層である自動車、電機電子、金属加工業界はもちろん、食品、化粧品、医薬品業界などでも協働ロボットの応用が可能になり、部品・マテリアル搬送などの工程の自動化に貢献するという。

ユニバーサルロボットはこれからも、あらゆる規模の製造業において、ロボット導入のハードルを下げる取り組みを進めていく構えだ。