顔検出技術×サーマルカメラで検温、さらに顔認証で入場管理も

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大し、人々の暮らしや経済活動に大きな影響を与えている。社会の在り方が新常態(ニューノーマル)へと変革していくなか、経済活動を継続するうえで、人が集まる場所での効果的な対策が求められているという。

NECは今月2日、生体認証・映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた、COVID-19をはじめとする感染症対策ソリューションの販売を開始。生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり世界No.1の認証精度を有する顔認証技術、施設の混雑度を見える化する映像分析技術、体表温度を非接触で測定するサーマルカメラを組み合わせて、人が密集する場所での水際対策と感染リスク低減に貢献するしくみを提供する。

同社は顧客のニーズや環境に合わせ、各種機能を柔軟に組み合わせてソリューションとしていく。その一つ目は「水際対策に適した非接触の体表温度測定、顔認証入場管理」であり、これは顔検出技術とサーマルカメラを組み合わせることで、来訪者の体表温度の測定を非接触かつスムーズに実現。顔認証技術も活用することで、施設への入場時に異常が確認された人を管理者に通知し、その人に検温を促すこともできる。

日々の情報を蓄積することで健康管理や労務管理にも役立てられる。上記ソリューションに続き、「施設内での感染リスク低減を支援する、人数カウント、混雑度モニタリング、マスク未着用者検知機能」では、映像分析技術を活用した施設内の人数カウントと混雑度モニタリングにより、入場者数の管理、サイネージへの混雑度表示/マスク未着用者への気づき付与、管理者への通知などを行えるという。

同社は8月末よりベーシックなモデルを提供し、混雑度モニタリングやマスク未着用者検知などの機能拡充モデルも順次発売――。それらにより、人が密集する様々な場所で、クラスター発生防止などに貢献していく構えだ。