情報通信
混雑回避や個人に最適な街歩きをUXエンジンで実現する
海浜幕張駅の混雑予測情報や周辺の観光・イベント・交通情報を提供する仕組みを3月31日から先行導入――その実証実験を行っていたNTTコムウェアは6月26日、同社が独自開発したUX(ユーザーエクスペリエンス)エンジンを用いたサービスであり、ユーザーに寄り添った観光情報・交通情報等をリアルタイムに提供して行動を促し、混雑回避や個人最適な街歩き体験を実現する「LIKEUP」の販売を開始した。
鉄道・デベロッパー等の企業や自治体に活用してもらうことで、駅・施設等を中心としたエリアの回遊性を高め、混雑緩和および街の心地よい賑わいを実現できる。「LINKUP」について同社は、JR東日本主催「モビリティ変革コンソーシアム」の活動の中でエリアの活性化と駅の混雑緩和を目的として共同で実施した実証実験の結果や、ユーザーの行動変容に関する意見やニーズを反映し、今回のサービス化に至ったという。
「LIKEUP」は、ユーザーの属性・時間・位置に加えて気象や混雑状況等の変動情報も考慮し、エリア内の関連情報からユーザーへ個人最適な情報を出し分けて行動変容を促すことで、混雑の平準化を実現し、ユーザーに安心安全で快適な街歩き体験を提供。企業・自治体等の既存サービス基盤と連携することで、会員情報に基づくきめ細やかなユーザーニーズ・行動の予測と、より一層ユーザーに寄り添った情報の提供が可能となる。
API連携によって、MaaS事業者より提供されるだろう多様な観光・交通情報を統合して、MaaSサービス利用者に上記体験をしてもらうこともできるという。