受付にて来訪者の体温測定、システムで入館を許す条件とする

ワクチンも特効薬もない、新型コロナウイルス感染症の大流行により、各国の社会と経済は大打撃を受けている。その第1波をどうにか抑えこめた日本は、緊急事態宣言を解除して経済活動を本格的に再開したが、withコロナという新常態への対応が全組織で急務となっている。

今月24日、東芝情報システムは、訪問者受付管理システム「TQSPassport」に来訪者の体温測定を促し、測定した体温を保持、それを入館許可条件にできる機能を追加――9月発売に向け、予約受付を開始したことを発表した。新機能により、ユーザー企業は発熱訪問者の入館を抑え、自社内に体調不良の訪問者が入ることを防止できるという。

訪問者にQRコード(デンソーウェーブ登録商標)およびアクセスマップが添付された招待メールを事前送付。招待された人が来訪時に受付でそのコードをかざすだけで入館処理が行われるしくみである。「TQSPassport」は、受付での待ち時間短縮や受付業務を簡略化するだけでなく、持ち込みPCやUSBメモリ等を訪問者に紐付けて管理できるなど、セキュリティ対策が必要とされる企業オフィス、研究所、病院や大学などで好評である。

そこに今回、「電子体温計とのデータ連携」「入館時のアラート表示、測定した体温を入館許可条件に連動」「訪問履歴に体温を表示」といった機能を追加して、訪問者が発熱している場合に受付の警備員や総務部門に警報したり、QRコードを持ってきた人でも入館を許可しなかったり、万が一、過去の訪問者でウイルス感染などによる体調不良が発生した場合、来訪時体温や面会者、滞在時間などを確認することを可能とした。

東芝情報システムは、安心・安全な社会の実現を目指し、長年培ったシステム開発経験、導入・運用経験をベースにICT(情報通信技術)全般にわたるサービス、ソリューションを今後も提供していく考えだ。