オールフラッシュアレイ、法人向けストレージ市場で唯一気を吐く

企業・団体が構築あるいは利用しているIT(情報技術)システムにおいて、データを保護・管理・記憶する「ストレージ」の役割は重大であり、その性能はシステム全体のサービス品質をも左右する。

磁気テープからはじまり磁気ディスクに光が当たり、さらにディスクドライブを多数搭載したアレイ装置がもてはやされた、「ストレージ」市場では昨今、搭載しているすべてを半導体デバイスにした「オールフラッシュアレイ」が大いに注目されている。それは実際多くのエンタープライズITシステムやクラウドサービスの性能向上などに貢献し、ユーザーの感動と満足を、デジタルトランスフォーメーション実行能力の最大化とともに届けている。

今月23日、Pure Storageは、IDCによる最新「Worldwide Quarterly Enterprise Storage Systems Tracker」 において、世界の外付型ストレージ市場を大幅に上回る勢いで成長し、外付型OEMストレージ市場でもトップ5のベンダーとなったことを発表した。IDCレポートによると'20年第1四半期、市場全体が8.2%縮小するなか、Pureのストレージ売上高は前年同期比7.7%増――。

外付型ストレージ分野で成長を示したのはオールフラッシュアレイのみで、HDDは18%、ハイブリッドアレイは11.5%減少した。日本でも外付型ストレージ市場が4.3%縮小するなか、Pureは前年同期比37.5%の成長を達成したという。同社CEOは、今回の調査結果を誇りに思うとしたうえで、「この困難な状況の中、お客様が当社とPureのソリューションのシンプルさ、信頼性、柔軟性を評価し、信頼してくださっているおかげです」と述べた。

同社の第1四半期決算報告(PDF)では、売上高は前年同期比12%増の3億6710万ドルで、各種サブスクリプションサービスの売上が37%増加したという。