リモート学習プラットフォームに習熟度の評価分析機能を追加

ICT(情報通信技術)によって子ども一人ひとりに最適な学習環境を提供する「GIGAスクール構想」が文部科学省によって打ち出されていた。日本でも、COVID-19対策として、休校や分散登校など自宅学習の時間が増加――

リモートでの学びの提供が急務となるなか、同省はGIGAスクール構想の実施について「令和2年度中に完了」へと方針転換した。全国の自治体・教育委員会における端末導入の加速が予想される今、ドリルなどの学習教材と比較して、学習者の習熟度を確認するためのテストのデジタル化が遅れている。教育現場では、リモートでテストを実施し、その結果に基づいて個に応じた指導を行うことが難しい状況だという。

DNPは、リモート学習環境においても定期テストの実施を可能にし、解答結果からAIにより学習者の理解度を分析し、復習が必要な学習課題とその優先順位を提示する「評価分析機能付きテストシステム」を「DNP学びのプラットフォーム 『リアテンダント®』」の新機能として開発。この機能によって、教員は分析結果をもとに児童・生徒一人ひとりの学力に応じた適切な指導が可能になるという。

「生徒はタブレット端末上でタッチペンを使ってデジタルテストに解答」、「教員自身がPC環境でオリジナルのテスト問題を制作でき、各種単元テストも搭載可能(オプション)」、「授業後の小テスト、中間・期末の定期考査でも利用可能」、「答案を効率的に採点できるデジタル採点機能を搭載し、採点業務の負荷を軽減」、「採点結果からAIが習得度を解析して、復習に必要な学習課題とその優先順位を提示」

その結果から教員が判断し、デジタルドリル(オプション)を使って、個に応じた指導に繋げることができるという。DNPは、日本マイクロソフトと協力し、GIGAスクール構想の実現に向けて、上記テストシステムを「Surface Go 2」のオプションとしても提供する。