低コストでシステム異常を予知、BIツールとの連動も

生産性や稼働率を上げるには、運用中の設備や機器を止めないことが重要である――。通信サービス業ではデータセンターとかクラウドサービス等のサーバーやネットワーク装置、製造業においては生産設備、建設業では建設機械、運輸業の運行管理システムなどが、その対象となる。

それぞれの事業を支える設備・機器の故障・障害は、大変な事業損失につながる。そのため顧客からは「異常が起きたらすぐに発見できるのは必須条件としても、そこからさらに進んで、異常の予兆をできるだけ早い段階で把握し、故障や異常そのものを未然に防ぐことはできないだろうか」といった声が寄せられているという。

NTT-ATは、NTTネットワーク基盤技術研究所が開発した「ディープラーニングに基づく、異常検知・要因推定を実現するソリューションDeAnoS®」を商品化。これを自社のソリューション「@DeAnoS」として今秋発売する。多様な機器から収集される大量のデータそれぞれに閾値やルールを設定する膨大な時間と手間を最小化し、見極めの難しい異常判断を容易にする。

@DeAnoSは、サーバーやネットワークの監視はもちろん、IoTデバイスの監視や工場の生産ライン、プラント、IoT家電などの異常予兆検知に幅広く利用できる。また、導入企業数5,000社を突破し、企業現場の業務効率化、働き方改革に貢献しているRPAツール「WinActor®」との組み合わせにより、装置ログ等の収集、異常予兆検知後のアクションなど、オペレーションの自動化を実現する。

今回のソリューション提供にあたり、NTT-ATでは、顧客環境への適用に向けた導入コンサルティングとして事前検証・PoC(概念実証)を実施し、提供形態の提案、カスタマイズ開発などの導入支援、導入後のコンサルティングサービスも行う。AIソリューションの利用を初めて検討する企業にも、安心してこれを導入してもらえるという。