コロナ対策にAIを活用、密集・発熱・マスク着用を検知し共有する

新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が解除された。いま、商業施設が営業を再開していて、今後は大規模イベント等のエンターテインメント分野についても徐々に開催が可能となる見込みだ。

その一方で、利用者に安心してもらえるよう感染対策の実施を可視化することや、現場の従業員に安全対策も担ってもらえるよう通常業務の効率化も推進する必要がある。店舗や施設では1人ひとりの判定は行えるものの、そこにいない管理者が状況や傾向を把握するのは難しい。従来のしくみについて、実施期間の判断が難しいために導入をためらったり、イベント等では利用期間と導入費用との釣り合いが課題になっていたりするという。

アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は今月16日、AIカメラによる分析を行う「SkyREC」を利用して、コロナ対策を行うAIソリューションをレンタルモデルで提供開始した。同ソリューションでは、来客・来場者やイベント参加者、従業員向けの安全対策として、分析用AIカメラや管理用モニター、表示デバイスなどの機器と、「密集検知」「発熱検知」「マスク検知」「分析情報の共有」機能を、それぞれ選択的に提供する。

各検知機能は、把握した状況の自動共有・アラート・報告が行えるようになっていて、AMNの動画特許テクノロジー「PRISM」を活用した分析情報の共有では、現場責任者や本社管理者に取得データを動画化し自動で報告――報告対象に合わせて動画の内容を自動で組み替えられる。これにより、多様な施設で従業員の安全に配慮しながら、様々な立場の管理者や現場責任者が労力をかけずに、コロナ対策を実行できる。

今回のソリューションは、イベントや展示会場、ホテルビュッフェや社員食堂、商業施設やスーパーなど店舗施設、オフィスビル入り口、工場など多くの人が働く場所、病院や介護施設、学校や役所などの公共施設における利用に適しているという。