"+メッセージ"を活用してチャットボットを短期開発できる

モバイル通信系の国際団体GSMAで標準化されているRCS(リッチコミュニケーションサービス)規格に準拠したしくみである。「+メッセージ」は現在、日本の移動体通信大手3社のスマホやタブレットにおいて、携帯電話番号だけで長文メッセージや写真、動画などの送受信が可能となっている。

それは'18年5月に提供開始され、利用者と企業が安心してメッセージの交換ができる公式アカウントに対応するなど機能を拡充――。プラスメッセージの利用者数は1,500万を超えているという('20年2月、3社共同ニュースリリース)。KDDICTCは今月10日、直感的な操作でチャットボットを短期間に開発できる「+メッセージ」を活用した法人向けソリューションの提供に向けた協業開始を発表した。

CTCのAIチャットボット開発クラウド「Benefitter」と、KDDIの法人向け配信サービス「KDDI Message Cast」を連携し、上記ソリューションを新たに開発して今年10月以降に提供する。そしてそのユースケースの創出から販売までを共同で実施する。一部機能を先行実装したBenefitterを、「+メッセージ対応ボット機能先行利用キャンペーン」として7月8日~12月31日に無償提供する(申込みサイト)。

企業の公式アカウントでチャットボットサービスを実現する。プログラミング不要で、直感的な操作だけでボットを開発できる。新たなソリューションでは、他システム/サービスとAPI連携して、「+メッセージ」から重要なお知らせやキャンペーンなどを効率的に発信できる。

携帯電話番号でのメッセージ配信やスレッド会話を通じて、迅速な情報提供や次のアクションへのスムーズな誘導が可能となる。 「+メッセージ」アプリ内でブラウザチャットモードに切り替えることにより、通数課金を気にせずにインタラクティブなユーザーコンテンツを制作できるという。