国内のクラウドストレージ利用者は5,000万人超へ

IT(情報技術)を所有するものから利用するものへと転換する。クラウドコンピューティングは企業・団体向けのIaaSやPaaS、SaaSといった各種サービスから、いまでは個人向けの様々なサービスまで網羅していて、クラウドストレージは消費者にとっても最も馴染み深いものの一つとなっている。

今月8日、ICT総研は、日本国内におけるクラウドストレージ市場の調査結果をまとめて発表した。PCやスマホに保存する写真・動画・音楽等は増加傾向にあり、個人向けクラウドストレージサービス市場が拡大を続けている。同サービスの利用者は'19年度に4,962万人、'22年度には5,561万人となる見込み――。そのうち有料サービス利用者数は、'19年度1,391万に達し、'22年度に1,601万へと増加するだろうという。

Webアンケート回答者4,408人の14.2%が有料サービスを利用していて、有料サービスの利用を検討すると答えた人が11.5%(今年5月時点)。データ容量5〜15GB程度の無料プランで利用を始めるユーザーが大半だが、保存データ量の増加に伴い有料サービスへと移行する。大容量ユーザーの増加によりその市場規模は'19年度776億円、'22年度には857億円に拡大すると推測される。

クラウドストレージ利用者数第1位はGoogleドライブで1,000人。2位iCloud drive(アップル)846人、3位Dropbox572人、4位Microsoft OneDrive560人、5位Evernote247人、6位Amazon Drive179人だった。前回調査('18年9月)でトップだったiCloud driveを抜いて、Googleドライブが今回1位に躍進した。要因はAndroid端末ユーザーの増加だろう。

仕事で利用するクラウドストレージに満足する、理由の第1位は「データ保存容量の大きさ」とのことだ。