マスク着用検知と体温測定を自動化、10,000人の顔認証とともに

緊急事態宣言が全国で解除された。しかしまったく油断できない。新型コロナウイルスはあちこちに確実に存在していて、われわれの生活や社会・経済活動を脅かし続けている。マスクを着けて、外に出たら「3密」を避けて、こまめに手洗いして、顔を触らないようにすることが肝要だ。

それと同時に、出勤者や来訪者がいる組織とか施設等でも新たなしくみの導入が求められている――。今月5日、ALSOKは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、体温やマスクの有無を自動検知し、非接触による入室制限を可能にするAI体温測定顔認証端末「FACE FOUR」(ダイワ通信製DG-T104/DG-T104S)の販売開始を発表した。

同端末製品は、エントランスゲートなどにおいて、機器上部の赤外線サーモセンサーが体温を自動測定し、発熱リスクのある人を事前に検知する。非接触で測定するため、COVID-19や他の感染症対策としても有効である。検温と合わせて、マスク着用も判断して未着用者に音声で警告する。デュアルレンズ1080Pのカメラを備えた本体は、スタンドアロン型でサーバー不要。10,000人の顔を登録でき、1台からの運用が可能だという。

電気錠と連動することで、体温異常もしくはマスク未着用者には、入場ゲートやドアを開けないように制御できる。比較的安価でISO14443準拠の非接触ICカード(mifareカード)によって、社員を認識してその体温を自動記録するため、手間をかけることなく労務管理が可能となる。「FACE FOUR」を全国に販売していく。

ALSOKは販売ターゲットを「オフィス、コールセンター、工場」、「ビルエントランス、イベント会場入場ゲート」、「デパート・ショッピングモールなどの入口」、「医療機関・薬局」、「福祉介護施設、教育施設、自動車学校」、「スポーツジム、レジャー施設」などとしている。