紙の請求書を読み取りデータで管理、ERPとの連携も

長時間労働の是正、ICT(情報通信技術)を活用した多様な働き方が求められている。日本では今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に向けた、テレワークをはじめとする在宅勤務体制への移行により、紙を扱う業務プロセスの見直しが急務となっている。

特に経理業務においては、紙の請求書のシステムへの手入力、入力データの整合性チェック、月末月初の業務集中など、紙の請求書にまつわる業務が業務効率化を妨げているという。SCSKは1日、同社開発の超寿命ERPと、人工知能を搭載した光学式文字読み取り技術とを組み合わせた「ProActive AI-OCRソリューション」の第二弾――メニューとして、の提供を開始した。

「請求書情報のデータ化」「請求書データの管理」「会計システムとの連携」という機能を提供する。今回のソリューションは、ディープラーニング(深層学習)技術を用いたAI-OCRにより、事前の帳票定義を必要とせずに、請求書上に印字されている請求日付・請求書番号・金額などの情報を読み取り、データ化する。データ化された請求書情報は、画面上で検索・照会でき、読み取り情報の修正や不足情報の追加登録も行える。

請求書データを「ProActive」(導入実績が豊富でニーズに応じてオンプレミス、マネージドサービス、SaaSから柔軟に利用形態を選択できるERP)の会計モジュールへ連携する。ユーザーは自社の支払予定情報との照合や請求書情報をもとにした支払伝票データの作成が可能となり、日々の請求書処理業務の負担を大幅に軽減できる。「AI請求書読み取りソリューション」の利用は、従業員の働き方改革にも寄与するという。

同社は今後も、「AI請求書読み取りソリューション」の利便性を高めるために更なる機能強化を図る。ProActive以外のERPパッケージとも連携するなど、機能拡充を予定しているとのことだ。