画像認識ソリューションを構築する際には、多様な画像データを収集して、データ識別のための情報を付与する「アノテーション」と呼ばれる作業を行い、そのデータをAIに「学習」させて「学習モデル」を作成し、作成した「学習モデル」をベースに画像を識別する「推論」の仕組みを実現させるなど、専門技術が求められるうえに、多大な時間とコストがかかるという。
NTTドコモは、同社の画像認識エンジンを活用して、業務効率化やサービス性向上などのさまざまな価値を提供する画像認識ソリューションを手軽かつ容易に開発可能とするクラウドサービス「ドコモ画像認識プラットフォーム」をドコモオープンイノベーションクラウド®上に搭載。「学習モデル」の作成を自動化し、任意の学習モデルを容易に作成することが可能となる同プラットフォームを、法人顧客向けに5月29日より提供する。
「ドコモ画像認識プラットフォーム」は、被写体が写真の「どこ」に位置しているかを判定する「物体検出」エンジンと、被写体の画像特徴(パターン)を事前に学習することで画像に写っているものが「何か」を判定する「一般物体認識」エンジンを搭載している。これらはドコモが開発した画像認識エンジンであり、「学習モデル」との組み合わせによって「推論」を可能とし、API化までを自動化するものだという。
同社は今後、搭載エンジン種を増やし、用途ごとの選択や複数エンジンの組み合わせでソリューションを実現できるようにしていく――上記プラットフォームを通じて、顧客ニーズに合わせた経営・業務課題解決のしくみを提供し、新しい価値の創出や社会課題の解決に貢献していく構えだ。