AI連携サーマルカメラ・アプリで体温をリアルタイム表示

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に流行している。いま、コロナ禍を終息に向かわせながら経済活動を再開すべく、各国及び各企業・団体でさまざまな取り組みが進められている。

5月22日、コニカミノルタは、同社傘下でネットワーク監視カメラおよびビデオマネジメントソフトウェアを開発製造しているMOBOTIXのネットワークサーマルカメラにおいて、非接触・リアルタイムで体表温度の測定が可能なアプリケーション「Temperature Screening App」の提供を今月下旬より開始――。世界No.1の精度を誇る「NECの顔認証」技術との連携を予定していることを発表した。

堅牢性の高い全方位カメラ、温度監視用のサーマルカメラをラインナップしていて、これらの組み合わせで過酷な環境下の工場や建設現場、インフラ施設等にて利用されているという。MOBOTIXネットワークカメラは、今回のアプリ追加により、顔・皮膚部分を特定、検出し、サーマルカメラ単体での測定と比べ測定精度を上げることが可能となり、入館・入室管理における待ち時間の短縮、感染リスクの軽減、監視者の省力化に貢献する。

同アプリは、上記サーマルカメラで監視している対象エリアに侵入した動体(人体)の顔部分のリアルタイム検知を行う。検知した境域の温度が予め設定した閾値を超えた場合、アプリ内での通知を可能とする。警告音を鳴らし、指定のメールアドレスに通知できる。アプリの画面ではAI解析された顔画像を体表温度測定データとともにリアルタイムに表示する。

MOBOTIXサーマルカメラとこのたびのアプリケーションを導入することで、監視警戒の省力化や入館者の待ち時間減少とともに、濃厚接触の度数減を実現するという。コニカミノルタは、同アプリの自社施設での使用を進めていて、そこから得た情報をもとに、現場向けのオペレーションガイドの提供も行う構えだ。