雇用手続き関連業務をクラウドサービスにて効率化する

総務省統計局「2019年労働力調査」によると、日本の非正規雇用者数は年々増加傾向にある。一方、厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概況」には、非正規雇用者が正規雇用者よりも離職率の高いことが示されている。

非正規雇用が多い企業においては、人の出入りが発生しやすく、雇用手続き業務の負担が大きい。煩雑な雇用手続き業務は管理部門や現場部門の工数を圧迫するだけでなく、新規雇用者の迅速な稼働を阻害するなど、企業活動を停滞させるリスクがあるという。ワークスHIは14日、新クラウドサービス「COMPANY 雇用手続管理」の提供を開始した。

同サービスは、入社予定者との雇用契約手続きや各種提出物の収集など、雇用手続きに関わる業務を支援する。スマートフォンやタブレット端末などを介して、オンライン上で入社予定者とのやり取りを行い、入社予定者から集めた情報を社員情報として「COMPANY」(製品デモ)に自動連携することによって、雇用手続き業務を効率化することを可能とし、企業の営業活動と働き方の多様化を促進するという。

同社は「COMPANY」HRシリーズを利用している1100超のユーザー法人から取りまとめた要望や業務ノウハウにより、雇用手続き業務に関わる課題を、①入社予定者からの情報収集をペーパーレス化、②大手企業の大量かつ複雑な雇用手続きを効率化、③人事管理システムへの登録作業を自動化することによって、解決している。

入社時に収集すべき書類は、雇用契約書、扶養控除等申告書、入社誓約書、個人情報、身元保証書、住所情報、住民票記載事項証明書(住民票の写し)、家族情報、(前職の)源泉徴収票、振込口座情報があり、これらの処理をペーパーレス化し、印刷・押印や郵送といった無駄を省くだけでも雇用契約・雇用手続き完了までのサイクルタイムを短縮できるだろう。「COMPANY 雇用手続管理」にはプラスαの機能がある。