Bluetooth5機器の開発を容易にする32ビットマイコン登場

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が産業、社会インフラ、医療・介護分野に革新をもたらしつつある。その技術、その仕組み、そしてその機器の開発が先進諸国で盛んになっている。昨今、多数のデバイスとデバイスないしシステム間でおこなう無線通信は、低消費電力であることが必須である。

いまや一般のスマホユーザーにも馴染みとなったBluetooth®には、低消費電力版のBluetooth Low Energy(BLE)があり、ここに新機能が追加されたBluetooth5は、BLEの2倍速で、4倍の到達距離と8倍のブロードキャスティング性能を実現している――。今月7日、ルネサスは、Bluetooth® 5.0 Low Energyを搭載した32ビットRAマイコン「RA4W1」を発売した。

動作周波数48MHzのArm® Cortex®-M4コアを搭載した56ピンQFNパッケージのマイコン。RA4W1では、使いやすいフレキシブル・ソフトウェア・パッケージと、Armエコシステム・パートナ社製ソフトウェアやハードウェアを組み合わせて、ユーザはすぐに開発を始められる。インダストリ4.0、ビルオートメーション、メータ、ヘルスケア/ウェアラブル機器、家電等の分野で、Bluetooth5対応のセキュアなIoTエンドポイント機器の開発が容易になる。

新製品は、無線センサネットワーク、IoTハブやゲートウェイのアドオン機器、IoTクラウド応用におけるアグリゲータなどのIoTエッジデバイスの開発にも最適である。

RXマイコンに加えてRAマイコンにもBluetooth 5.0対応機をラインアップした今回、同社は、IoTセキュリティ向けの強力な鍵管理を実装するセキュア暗号エンジンや、クラス最高のRF消費電力、長距離通信を可能にする高感度を実現。これにより、顧客のBluetooth対応機器開発に貢献するという。