新宿駅ではもう誰も迷わない、サービスの開発に向けて

東京都新宿区と渋谷区にまたがっている。「新宿駅」はJR東日本・小田急電鉄・京王電鉄・東京メトロ・都営地下鉄ステーションの集合体であり、一日の乗降客数が約380万で世界一、およそ横浜市の人口に匹敵する数の人々が行き交う街となっている。

新宿駅の移動ルートに関するデータをオープンにして、はじめてこの駅に来た旅行者や、ベビーカー、車いす利用者など、様々な来訪者がスムーズな移動を実現できる民間アプリの開発促進を目指す。東京都主導による実証デモが昨年11月に実施された。屋内測位技術(高精度測位社会PJ SDK、IndoorAtlas、WATA)の精度比較や、案内誘導サービスの本格的な導入に向けた課題の確認を目的として。

その取り組みに参画したジョルダンは4月30日、同実証デモの結果を取りまとめ、新宿ターミナルを攻略し、新宿駅の移動ルートに関するオープンデータを国交省G空間情報センターに公表した。実証デモ(紹介動画@YouTube)参加者に3種類の測位技術で割り出された自己位置の精度比較をしてもらい、駅案内ルートでは、車いす利用者や外国人らにシステムで導出したルートを行ってもらい精度を確認したという(PDF資料)。

オープンデータはGeoJSON形式のファイルにて、 新宿駅の改札・エレベーターなどの施設情報(施設の位置、施設の名称、施設の形状、フロア階数)と、施設から施設への移動ルート情報(歩行経路、歩行経路の始終点、始点・終点に関わる情報)を公開。今後、屋内地図の見やすさの向上、現在位置情報取得精度向上、GUIの改善、店舗等の情報追加、多言語対応、ジョルダン乗換案内サービスとの連携について検討される。

実証デモ参加者の意見から改良点の検証をおこない、一般へのサービス公開を目指す。ジョルダンは、さらなる新宿駅の調査を進め、誰もが新宿駅で迷わないサービスを開発し提供していく構えだ。