その解決には、現場業務の省力化、生産性向上ならびに業界内外のパートナーとの連携・協業を加速させることが必要である。さらに、自社の強みを発揮できる "コアコンピタンス"への注力と、業界内でリソースを共有可能な"共創協調領域"の効率化の両面を実現することが重要になるという。NTT Com は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、社会的課題の解決を通じた「Smart World」の実現をめざしている。
そしてそのひとつ「Smart Factory」において、データ利活用に必要なすべての機能をワンストップで利用できる「Smart Data Platform」を活用し、今年度より、製造業に特化した業界協調型デジタルプラットフォームやDXソリューションを展開していくという。同社は、秘匿性の高いデータを安全に流通させるDATA Trust®(NTT登録商標)を同プラットフォームの基盤機能の1つとして提供する――。
様々な企業のデータが共存できる業界エコシステムとして、産業全体の競争力を下支えする。「Smart Factory」はこれを実現するアクティビティとして、①デジタルマッチング(設計/調達DX)、②組立加工DX、③化学プラントDX、④デジタルツイン/アナリティクス、⑤サーキュラーエコノミーが挙げられていて、R&D~設計・調達・製造~物流・販売~保守・サービスまでを網羅する上記プラットフォームによって、コアコンピタンスを強化していく。
その第1弾として、デジタルマッチングに関する実証実験を行い、エコシステムを構築する。同社は、製造業のDXを支援し、各社の"新しいモノ&サービスづくり"に貢献していく構えだ。