従業員の健診データを機械学習、生活習慣病リスクを予測し改善を促す

従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待される。

と、経済産業省もヘルスケア産業政策として健康経営®(健康経営研究会)を推進している――。今月13日、NTTドコモは、法人向け健康経営支援サービス「dヘルスケア for Biz」の提供を開始した。従業員の健康生活を楽しくサポートする同サービスでは、dヘルスケアアプリで歩数や体重などの記録や健康コラムの閲覧ができるほか、法人向け限定で健康診断結果の確認、「AIリスク予測」、「健康増進ミッション」を提供するという。

同サービスで利用する健診データは、NTTデータ提供の健康診断データ管理システム「Health Data Bank®」と連携する。「AIリスク予測」にはドコモが自社開発した健診リスク予測技術が活用されていて、機械学習によって、「メタボリックシンドローム」、「高血圧症」の発症リスクを予測する。しくみで、3年以内に発症する確率と発症リスクに影響を与える生活習慣を算出し、従業員一人ひとりに合わせた改善を目的としたアドバイスも行う。

顧客企業の従業員に継続して使ってもらえるよう、ファーストフード店やコンビニエンスストアなどでも使えるdポイント(期間・用途限定)を個人のdアカウント®に進呈するという。ドコモのユーザー以外でも使えるdポイントが貯まる。dヘルスケアアプリで健診結果を確認し、配信される「高血圧改善」「メタボ改善」「健康維持」のミッションを、「運動不足」「肩こり・腰痛」「睡眠不足」など多彩なテーマによる健康コラムを読みながらこなしていける。

「dヘルスケア for Biz」の提供等により、ドコモはこれからも企業の健康経営のサポートに努めていく考えだ。