情報通信
インターネットEDIの接続数を4倍に拡張、セキュリティも強化
INSネットのデジタル通信モードがあと4年足らずで終わる。電話回線を使った従来型EDI(電子データ交換)を利用している企業は、インターネットEDIへの移行を余儀なくされている。
そこで全国銀行協会は、新たに全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)を制定し、移行促進を図っている。インターネットEDIへの急速な移行拡大により、サービスベンダーなどの大規模EDIシステムでは、接続相手先が増大傾向にある。セキュリティに厳格な企業では、クライアント証明書だけでは不安全だとして、従来の全銀TCP/IPにおける電話番号認証のような多要素認証が求められているという。
キヤノンITSは、全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に対応したSSL/TLS中継サーバ「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」と、新オプション「EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension Pack」を4月13日に発売。大規模なシステムに対応し、セキュリティ機能を強化した、新版サーバは、接続を従来の32から最大128にまで拡張して、さらに大規模なシステムでの利用が可能となる。
新オプション製品の導入により、複数のパラメータ(全銀センターコードや全銀パスワード、相手先IPアドレス、クライアント証明書)を条件として、不正な通信元からのアクセスを拒否するフィルタリング機能を利用でき、多要素認証が可能になる。中継サーバーでは、既存の全銀TCP/IP手順システムの変更を最小限に抑えられるという。
同社は、さまざまな業界・業務における「EDI-Masterシリーズ」導入ノウハウをもとに、パッケージ販売のみならず、システム構築から導入・運用支援にいたるまでEDIシステム全般をサポートし、目前に迫るインターネットEDIへの移行を強力に支援していく構えだ。