パートナー企業とともに、新型コロナ対応業務を無償クラウドで支援

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックとなった。いま日本では、全国の保健所においてこの状況に対応するための体制強化が急速に進められ、感染拡大を防ぐために、職員が全力で関連業務を遂行している。

保健所の職員は、国や県への報告用の帳票作成に時間がかかること、業務フローやヒアリング内容が流動的に変化するため集計作業や報告が煩雑になること、ヒアリング内容が手書きのため進捗管理が難しいといった多くの課題を抱えながら、日を追うごとに増加する業務対応にあたっているという。

セールスフォース・ドットコムは、千葉県船橋市の保健所(船橋市健康福祉センター内)で3月31日に運用を開始した「新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージ」を、全国の保健所へ9月30日まで無償提供する。急増する業務負担の大幅軽減を目的とし、迅速な情報共有を実現する同パッケージには、問い合わせ管理機能、PCR検査管理、疫学調査管理、濃厚接触者管理、各種集計管理などの機能が含まれる予定だという。

新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージは、①Salesforceクラウド利用ライセンス(各種)と、②新型コロナ保健所業務支援システムとで構成されていて、②は、Salesforceエコシステムである同社パートナー会社を通じて、保健所への導入・運用支援が進められていく予定である。取り組みへの賛同企業は、アクセンチュア、ウフル、ケイズコーポレーション、ソフィア、デロイトトーマツコンサルティング、ユー・エス・イー他多数。

総合行政ネットワークLGWAN(閉域網接続)については、NTTコミュニケーションズがVPN、両備システムズがLGWAN-ASPの提供でパートナーシップを発揮するという。「新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージ」の問合せは、セールスフォース・ドットコムの専用サイトから行える。