新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックとなった。世界ではいま自宅で業務を遂行するかたちの「テレワーク」がすすめられ、日本でもそれを実施する組織が増え、検討する企業が急増している。
どこに居ても仕事ができるテレワークには課題もある。たとえ自宅であっても勤務中には口頭でのコミュニケーションが取りづらく、残業の申請方法や勤怠ルールの確認など、不明点を解決するまでに通常よりも時間がかかってしまうという。ビッグデータ・人工知能(AI)で世界を進化させることをめざすユーザーローカルは3月27日、COVID-19対策としてテレワークを実施・検討中の企業に、AIチャットボットを無償提供すると発表した。
社員から寄せられる「在宅勤務中の勤務時間に変更はありますか?」「リモートワーク中の残業申請方法を知りたい」などの質問に対して自動応答するチャットボットを社内ポータルサイトやビジネスチャットに設置することで、テレワーク中の社員が不明点を即座に解決することが可能になる。チャットボットが問い合わせを一次対応することで、管理部門の問い合わせ対応工数の削減も期待できる。
60億件を超えるSNS上の会話データの分析に基づく高度な自然言語処理技術と、テキスト解析の精度向上に重点をおき独自開発したAIとを活用――高品質な会話を実現する。そして今回テレワーク対応に特化した、チャットボットは同社の問合せWebページから申込みできる。申込み多数の場合には提供できないこともあるという、無償サービスは、有償サービスへ自動的に切り替わることはなく、別途申し込めば継続利用が可能となる。
世界中で多様な企業が新型コロナウイルス感染症への対応・対策に取り組んでいる。そんな状況のなかで、ユーザーローカルはそれらさまざまな活動を支援する。一日も早く感染拡大が終息することを願っている。