ものづくり工程や設備の稼働、完成品の質に影響する、温度や湿度、照度、加速度や地磁気といった各種センサが示す値を目視確認し、それらを紙媒体に記録している。生産現場では、環境の情報収集に手間がかかるうえ、変化への適時対応が難しい。
環境データをリアルタイムに確認することや情報を効率的にデータ化することが課題だという。生産現場向けに、NECソリューションイノベータは4月1日よりセンサデータを見える化する「NEC IoT センサデータ可視化サービス」を提供する。同サービスは、多種類のセンサデータをネットワーク等の現場環境を変更することなくクラウドに自動収集し、1つのダッシュボード上で可視化。生産現場のデータ確認や情報収集などの業務効率化を支援する。
リアルタイムにデータを確認できる環境要素は8種類。温度・湿度・UV・加速度・照度・地磁気・気圧に対応したマルチセンサ1台と、電流センサ1台、これらからの情報をクラウドへ送るゲートウェイ1台、そしてそれをダッシュボードで確認したり、アラート通知を送受信したり、外出先からもモバイル端末等で情報確認できたりするユーザIDひとつが、同サービスでは1セットにされている。
PCでの閲覧時に適した4種類のパターンから選択できる標準的なダッシュボードが設定されているうえに、利用者側でダッシュボードの画面表示を変更することができるため、導入後のシステム開発などを実施することなく、タブレットやスマホでの閲覧時により見やすい表示にすることや、特定のデータのみを拡大して表示するなど、目的に合わせた可視化が実現できる。
データの可視化に必要なハードウェアやソフトウェア、回線などをまとめて提供し、手軽なサービス導入をサポートする。同社は今後も、顧客における様々な生産工程の更なる効率改善や省力化などを支援し、持続可能な生産現場の実現を目指していくという。