言語を操る能力は「読む」「聞く」「話す」「書く」ことによって磨かれる。近年、日本においては、国際共通語である英語力の向上はこの国の将来にとって極めて重要であるとする政府の提言もあり、特に生徒の英語力アップが主目標にされている。
教育現場に目を向けると――。英語でのコミュニケーションには「話す」「書く」力の向上が必要である現状において、英作文を採点・添削する先生の時間確保等が難しく、生徒の英作文の学習量を増やすことが課題だという。NTTドコモは25日、英語4技能をオンラインで身につけるための学校向け学習サービス「English 4skills®」に、生徒が入力した和文英訳を即時採点・添削する"AI採点機能"を追加して提供する。
英語を「読む」「聞く」「話す」「書く」ことを各種デジタル端末で鍛錬し、「レベルチェックテスト」で技能ごとの実力を測定できる。生徒は4つの技能ごとに、自分の実力に合った演習問題を繰り返し、レベルチェックテストで現状把握する。一方、先生は、オンライン課題配信や生徒へのフィードバック、学習状況を一覧で確認できる。生徒指導の支援機能があり、英検®などの検定試験対策も可能となる、本サービスに加えられた。
AI採点機能(NTTグループのAI「corevo®」を構成する技術)は、生徒の作成した和文英訳の表現を活かしながら、英語の表現として正しいかAIが自動採点する。そのため、生徒はどこでも繰り返し和文英訳の学習に取り組めて、先生は採点・添削にかけていた時間を、より良い表現の指導などに充てられる。同機能を昨年末から3ヶ月間試験導入した同志社香里中学校・高等学校からは次のような声が寄せられたという。
「自分が間違えたところをどう変えたらいいか模範解答以外でも教えてくれた」、「ライティングの学習を楽しく続けられそう」、「英語の外部試験や定期テストのライティングに効果が出そう」