情報通信
LPWA規格による閉域プラットフォームサービスで安心安全を
IoT時代となり、情報技術の浸透が人々の暮らしや産業・社会システムをより良い方向へ変えていくデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している。さらなるデータ駆動型社会の実現で肝となるのは、普遍的で安心かつ低コストなネットワークの構築だ。
産業および社会基盤に用いられるITネットワークは、日々巧妙かつ多様化するサイバー攻撃に対して、十分に安全でなければならない――。今月25日、NECネッツエスアイは、閉域接続でセキュアな通信を安価で実現する「Symphonict ZETA閉域プラットフォームサービス」の提供を開始する。同社のDXブランド"Symphonict"の通信用プラットフォームと、LPWA(省電力広域無線)通信規格のひとつ"ZETA"を組み合わせたという。
新サービスでは、専用または私的な敷地・施設内に、デジタル情報がインターネットを経由せず機密性の担保された閉域通信網を構築する。導入・運用コストと手間を大幅に削減できるクラウド型の通信環境が、シンプルかつ安価なサブスクモデルで提供される。閉域接続モバイル通信サービス"ネッツワイヤレス(参照PDF)"も用いることにより、サイバー攻撃を受ける恐れのあるインターネットに全く接続しない、セキュアな環境を実現する。
クラウドサービス利用における情報漏洩・不正アクセスなどのセキュリティに関する懸念や、オンプレミスでの設備導入・運用コストの負担を軽減し、1デバイスから手軽に試験導入できる。新サービスは今回の発表前すでに、「富山市公共施設での環境監視」「スポーツクラブでの設備監視、流量メーター検針」「変電設備の遠隔監視」「製造工場内の環境測定」といった活用方法が実証されているという。
同社は、Society5.0への貢献を目指すZETAアライアンスとともに、上記サービスをクラウド&閉域対応の標準プラットフォームとして展開していく構えだ。