ライブ映像の安定伝送、切り替えや分配が簡単にできる

第5世代移動通信規格(5G)の商用サービスがまもなく本格化する。今日、5G/LTEの無線通信はスポーツ中継やイベント中継など、安定した低遅延な映像伝送としての活用が期待されている。高精細な映像のリアルタイム伝送には、課題もある。

ただのデータ転送と異なる、映像伝送技術やネットワーク技術が求められる。フルハイビジョンや4Kといった高精細映像をリアルタイムで伝送する際、それら所要技術についてエンジニア/テクニシャンをそれぞれ手配しなければならず、人員不足のほか、コストが高くなることが懸念されているという。NTTテクノクロスは、5Gと現行通信規格(LTE)に対応した映像伝送サービス「ストリームウェイズ」を今月19日から提供する。

これまでに培ってきた映像とネットワーク技術の知見を、5Gやクラウドサービスと組み合わせることで、簡単に誰でも利用できる映像伝送サービスを具現化したという。同社の新サービスは、ドコモオープンイノベーションクラウド™などのクラウドサービスを利用し、安定した映像伝送および映像の切り替えや分配を実現する。

LTEのほか、低遅延な映像伝送ができる5Gに対応していて、伝送にはクラウドサービスを利用するため、どこからでも映像伝送が可能となる。パブリックビューイングなどのリアルタイム映像を活用したイベントに最適である。1回線あたり3万円/日(上限帯域20Mbps、通信端末の通信料別)で利用でき、映像伝送パッケージのレンタルサービス(送受信機器レンタル料:15万円/日/台)も用意されている。

4K/2K映像を高品質に伝送する。「ストリームウェイズ」は、NTTエレクトロニクスの伝送装置(HC10000シリーズ)を採用していて、4Kの映像素材も、低遅延で高画質のまま伝送できる――。この新サービスのユーザーは、上記課題が解決できるうえに、5Gの低遅延性と広帯域性を十分に生かせるという。