コンビニで顔認証決済、サイネージ視聴時間も実証

ボーダレスに情報が飛び交い、人々のライフスタイルや嗜好が変わり続けている。昨今、求められる"コンビニエンスストア像"も絶えず変化しているという。

セブン-イレブンは、顧客にとって「心地よく使いやすいお店」、加盟店オーナーにとって「安心して経営できるお店」、従業員にとって「もっと働きやすいお店」を目指し、時代に求められる店舗の形を追求するため、リニューアルオープンした実験店舗「セブン-イレブン麹町駅前店」で様々な企業とともに、先進的な取り組みを進めている。

今月13日、NECは、同実験店舗において、顔認証決済や商品案内用サイネージの視聴時間測定の実証を開始することを発表した。同社はこれまでここに設備の稼働管理や棚定点観測サービスを提供(リリース記事)していて、今回新たに顔認証決済や商品案内用サイネージの視聴時間測定システムを提供することで、さらなる快適な顧客体験の実現や店舗運営の効率化を支援するという。

16日より、セブン-イレブン社員向けに顔認証決済の実証を行う。利用者は、専用端末を用いて事前に顔画像やクレジットカード情報、確認用コードを登録することで、セルフレジ支払い時に顔と確認用コードの2要素認証により、簡単かつセキュアに決済ができる。顔認証技術はNECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、世界No.1の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用している。

また、5月中旬に始める店内のサイネージ視聴時間測定では、最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つ、離れた場所から人の視線の向きを高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」を活用。同サイネージに設けたカメラの被写体から視線を検知し、推定した年齢・性別ごとにその視聴時間を可視化し、商品案内の注目度などの効果測定を支援する。カメラ映像データは即時破棄され、個人を特定可能な情報は保存されないという。