レガシーシステムをクラウドネイティブ化、ハイブリッド環境を実現

大手企業や行政機関でもパブリッククラウドの利用が進展している。昨今、クラウド上で新たにシステムを開発するケースとともに、オンプレミス環境で稼働している既存システム、いわゆるレガシーシステムをクラウドへ移行する事例も増えている。

各種業務を長年支え続けてきたシステムはその構内でのアプリ開発を含めた運用を前提としたもの。そのため、クラウド環境への移行には様々な課題への慎重な対応が求められる。「本番システム停止に伴う業務影響の最小化」、「移行後システムの正常動作の担保」、「クラウド利用メリット(柔軟性、拡張性)の最大化」などについて、万全の対策を講じたうえで、まず現行システムのクラウド移行を着実に成功させる。

そうすることによって、クラウド移行の先にある、本来の目的達成につなげられるという。オージス総研は今月12日、Zerto社の高機能な仮想レプリケーションツール「Zerto Virtual Replication」を使ったレガシーシステムのクラウド移行と、移行先の環境下でシステムをクラウドネイティブ化するしくみ――クラウド移行ソリューションの本格展開を開始した。

同ソリューションは、「移行当日の業務停止時間を大幅削減」、「移行後のシステムの稼働について現行システムを止めることなく事前に確認可能」、「移行後のシステムをクラウドネイティブ化しサービス展開を迅速化」といった特長を備えていて、移行に伴う現行の本番環境への影響の大幅な削減を実現するとともに、移行後のシステム全体の持続可能性を向上させることを可能にする。

Zerto独自のアーキテクチャと多彩なレプリケーション機能、運用担当者目線での負荷削減機能により、オンプレとクラウド、異なるクラウド間の移行もより柔軟・効率的・安全にできる。今回のしくみにより、移行先環境での十分な検証などが行え、クラウド移行を非常に効率的に進められるという。