日本全国の通信ネットワーク、品質をAIで最適化する

この春、5Gの商用サービスが始まる。日本では新規通信事業者の参入などがあり、スマートフォンの利用にかかる通信料金のことが話題になっている――状況はデジャブのようで、どこでも安定して通話したりネットを利用したりできることが当面、話の落ち着き先になりそうだ。

かつて4G LTEの繋がりやすさを職場や故郷で自慢し合っていたことを彷彿させられる。今月3日、エリクソンは、NTTドコモに全国ネットワークの品質を最適化するAI(人工知能)ベースのソリューションを提供したと発表。両社は数十年にわたり新規ソリューションの導入で協力し、最近は5Gの概念実証プロジェクトを行っていて、今回のソリューションはそうした取り組みの一環であり、長年にわたる協力関係の成果でもあると強調した。

エリクソンが世界各地で培った知識・経験と、ネットワーク品質の最適化に関するドコモの知見とを組み合わせた。AIベースのネットワーク品質最適化ソリューションは、革新的な機械学習技術と複雑な問題解決テクニックを適用してセルの品質問題を分類し、推奨変更内容を提示する。ドコモのネットワークの品質最適化チームは、同ソリューションの出力結果を評価し、正確かつタイムリーな最適化作業を効率よく実行できるようになるという。

両社が11都市で実施したトライアルにおいて、ネットワークの品質最適化が98%の精度であったことが明らかになっている。世界中の複数かつ複雑な既存ネットワーク品質に関するノウハウと、次世代の機械学習を組み合わせた同ソリューションは今月、ドコモが展開する日本全国のネットワークでの商用運用が始められる予定とのこと。

AI・機械学習など、先端技術を活用しながらOPEX(業務・運営費)の最適化に努力してきた日本の移動体通信事業者において、エリクソンのソリューションは、OPEXのさらなる最適化と、エンドユーザー体験の最大化に貢献するという。