情報通信
IoTの世界展開をワンストップで、スモールスタートも可能に
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が各種産業の現場インフラになりつつある。IoTで生みだされるビッグデータをAIに食わせることにより、多彩な仕組みをスマートにする、第四次産業革命の概念はそれを言い出したドイツを越えて、今や世界中に広がっている。
IoTビジネスのグローバル展開における課題を「データ蓄積・活用」、「グローバル通信のコネクティビティサービス」、「法規制・認証取得」の3サービスで解決し、顧客のビジネス変革と事業拡大を強力にサポートするビジネスプラットフォーム「IoT世界基盤」を展開している、KDDIは今月2日、同プラットフォームで初となる包括サービス「グローバルIoTパッケージ」の提供開始を、東芝デジタルソリューションズおよびソラコムと共に発表した。
IoTのグローバル展開を推進する企業に、データの収集・蓄積・見える化・活用をワンストップで提供する。同サービスはクラウド構成に東芝デジタルソリューションズの「Meister RemoteX™」が採用され、通信ネットワーク・デバイス向けにソラコムのグローバルローミングSIMが用いられている。データモデル型基盤として可視化またはAPI連携が可能なため、顧客の既存システムとの連携や収集データを活用したサービス・アプリ開発にも最適だという。
KDDIが提供を担う「グルーバルIoTパッケージ」は、基本サービスとして「データ蓄積・API連携プランT」「データ蓄積・見える化プランT」のいずれかを顧客がニーズに合わせて選ぶことができる。グローバルローミングSIMと電波関連法規認証取得済み端末のセット提供により、対象国でのスムーズな利用開始をサポートする。実証実験や少数の商用開始にも対応可能とのこと。
これからもパートナー企業とともに、KDDIグループはIoT世界基盤を軸に顧客のデジタルトランスフォーメーションを推進していく考えだ。