自作ロボットを操作する、無線モジュール+簡単プログラミングキット

世界に類を見ない「文系と理系」に人も発想も高等教育も分断されている。日本でようやく、STEM(科学・技術・工学・数学)教育が重視されつつあり、この春から小学校でコンピュータのプログラミングが必修科目となる。

Society5.0の実現にはAIやロボット、あらゆるモノがネットにつながるIoTなどの活用が不可欠であり、その基礎知識としてプログラミングを習得し、応用力を高めていくことが重要というわけである――。2月28日、マクニカは、ロボティクスで世界を愉快にするユカイ工学と協業し、ユカイな生きものロボットを無線操縦するための「ココロキット」開発に助力したことを発表した。

マクニカが長年培ってきた世界での幅広いリレーションと先見性・知見・技術力を基に立ち上げ活動してきた「Mpression」。その一環として、Makers/スタートアップ支援も行っていて、今回、ユカイ工学と共同開発した人気製品「Koshian」に搭載されているBluetooth(BLE)モジュールとその通信技術を移植し、Koshianと同じくJavaScript対応を可能とした。

「ココロキット」は、「ユカイな生きものロボットキット」をBLEにて操縦可能とする。小学生でも簡単にロボット作りをその操作まで一貫して体験できる。日常会話感覚で使える「Scratch」ベースのビジュアルプログラミングと、様々な応用ができる「JavaScript」ベースのテキストプログラミングに対応している。自作ロボットを自作プログラムで動かせるため、楽しくプログラミングを学べる。教育や学習の場からプロの現場まで幅広く活用できるという。

マクニカは今後もユカイ工学とコラボして顧客の声に応えていく。教育関連企業・団体と「ココロキット」を活用したSTEAM教育教材の検討を進めていて、ユニークでハイテクも学べる教材やプログラムの年内リリースをめざしている。