モノの設計データを拡張現実/複合現実に自動コンバージョン

AR/VR(拡張現実/仮想現実)はいま、働き方改革や生産性向上が重要課題となっている日本の産業界において、各種業務のデジタル転換を推進しつつある。

リアル空間とバーチャル空間が混じり合い、それらの中にあるモノが共鳴して価値をもたらすMR(複合現実)も実用化されている。そこで、AR/MR技術を活用した3Dデータの可視化を行いたい法人向けにサービスを提供している。SB C&Sホロラボは、「mixpace」のマイクロソフトHoloLens 2対応版を3月2日に発売する。

3D CADやBIMで作成した設計データを自動でAR/MRに変換する。製造業・建設業向け可視化ソリューション「mixpace」は昨年2月に初代HoloLens対応版、12月にiPad対応版がリリースされ、随時機能アップデートも行われていて、今回、その特長である「3D CADやBIMデータのAR/MR化に必要な変換・管理・表示機能をワンストップで提供する」をそのままに、HoloLens 2の対応がなされた。

「mixpace」HoloLens2対応版の新機能としては、「視野角が従来デバイスと比較し大幅に向上し、より大きな表示寸法の可視化が容易に」、「直感的な操作UIにより表示した3Dモデルの操作性が向上し、現実空間での位置合わせが容易に」、「3D CAD・BIMデータのAR/MR向け変換処理の高速化」が挙げられる。

HoloLens2ユーザーはこれを導入することで、すぐに業務で活用できる。HoloLens2対応版のリリースに伴い、3D CAD・BIMデータのAR/MR向け変換処理システムの改善を実施――83社が独自の3D CAD・BIMデータでそれを検証した際、371件の平均変換時間が3分26秒であったという。「mixpace」は3月13日までに申し込むと、「年間ライセンス10%ディスカウントキャンペーン」が適用される。