自動車のLED照明を高性能・機能的にするデバイス登場

近年のクルマはLEDランプが多用されている。内部の電装品のみならず、エクステリアにおいてもヘッドランプをはじめ、リア・コンビネーション・ランプ(RCL)、ターンシグナル、フォグランプなどで、高輝度、低消費電力、制御する際の柔軟性の高さといった理由によりLED照明が採用されている。

自動車メーカーは車両の快適性と交通安全の向上を追求するために、それらLED照明について、単なるオン/オフ操作装置から、状況に応じて焦点を変えたり調光したりする――LEDクラスタ内の動きや多彩な照度を組み込んだ、洗練されたシステムへと移行していて、たとえば夜間の交差点で暗がりにいる歩行者を照らして巻き込まないようにするなど、さまざまな道路利用者へより明確で非常に目立つ警告を提供しているという。

米国オン・セミコンダクターは世界市場に向けて今月4日(現地時間)、自動車メーカーはじめ運転手や利用者が自動車の外部照明や車内照明に期待する、高性能と革新的な機能性を実現する4品種の新デバイスファミリを発売した。新ファミリは、特に低電力のソリッドステート照明を目的としていて、2品種のLEDドライバ(NCV7683NCV7685)と2品種の電流コントローラ(NCV7691NCV7692)で構成されているという。

LEDドライバは12個ないし8個のリニアプログラマブル電流ソースを集積し、最大100mA/チャネルで複数のLEDストリングを駆動できる。デイジーチェーン接続、照明レベル制御、電流レギュレーション、シーケンス機能など、多様な構成オプションが用意されている。一方、電流コントローラのNCV7691は、外付けNPNバイポーラトランジスタとフィードバック抵抗のみで、1個または複数個のストリングのLEDを駆動――

広い電流範囲で安定動作し、チャネル設計の柔軟性を持ち、PWM入力を介した調光機能をサポートするという。