情報通信
光回線に代わる5G高性能メッシュWi-FiでPlay!
スマートフォンなどのモバイル機器が普及した現在、商業施設などでは無線LAN/Wi-Fiがそこを訪れる人に重宝されている。施設運用側においてはしかし、Wi-Fiエリア構築のために、光回線の手配、機器の設置、配線等が必要であり、導入までに多くの時間とコストを費やしているという。
PicoCELA(ピコセラ) は今月17日、協和エクシオとともに、NTTドコモ提供の5Gプレサービスを用いて高性能メッシュWi-Fiの接続・伝送検証に成功したことを発表。東京ソラマチ®内にある施設「PLAY 5G ~明日をあそべ~」から5G電波を受信し、イーストヤード5階全域にてWi-Fiエリアの構築を実証した。光回線の代わりに5G回線を利用することで、5Gの「高速・大容量」特性を活かし光回線と同等以上の伝送を可能とした。
今回利用したピコセラのアクセスポイント (AP) は、従来製品よりも電波の減衰量が少ないマルチホップ伝送の特長を活かし、より広範囲で大容量通信ができる――。高性能メッシュWi-Fiを企画・立案したのち、機器の設定をピコセラ、しくみの構築・試験をエクシオが担当して、5G回線との接続性、各APでの伝送速度、実フィールドでの構築性および伝送速度の確認を行ったという。
東武鉄道、東武ビジネスソリューション、東武タウンソラマチ各社の協力のもと、営業中の店舗内で5G回線を活用したWi-Fiエリア構築を達成した。結果を受けて、両社は今後、イベント会場や建設現場などをはじめ幅広い場所において、簡易設置可能かつ大容量伝送可能な通信プラットフォームを届け、各種ソリューションとの連携により新たな付加価値の提供を図っていく構えである。
5G高性能メッシュWi-Fiの検証で用いた機材、およびこの度の内容は、東京ビッグサイトで23日~24日に開催される「DOCOMO Open House 2020」にて披露される。