10年前に超高齢社会となった日本。様々な分野で人手・労働力不足の深刻化が懸念されている。医療現場においては患者の増加と医師不足が課題で、遠隔医療の実現が待たれる。また建設業界においては、デジタル技術活用による人手不足の解消や安全管理の徹底が検討されている。
近年、遠隔地にいる地域医療の最前線に立つ医師が、医療を効率的に学ぶ環境が必要となっている。どこにいても、技術を有する医師の指導を受けられる、効果的な医療教育を実施できる体制は、無医地区や地域医師不足の解決になる――。一方、建設現場では労働災害を防止するための措置が最も重要であり、現場で働く人の安全と健康を確保し、快適な職場を形成することが求められているという。
VR Japan、コニカミノルタジャパン、NTTドコモは17日、昨年末「ドコモ5Gオープンラボ®Yotusya」での第5世代移動通信方式を活用した共同実証実験にて、大容量の360°映像データを低遅延(1秒以下)配信することに成功したと発表。3社はこのしくみのさらなる発展と実用化を目標に、セキュリティー強化のための実証実験を来月「ドコモオープンイノベーションクラウド™」を活用して行う。
堅牢で防水・防塵性能を備えた高機能ネットワークカメラ映像を、低遅延VRリアルタイム配信システムを用いて即座にヘッドマウントディスプレイ(HMD)に送り、双方向コミュニケーションを可能とする。360°VRリアルタイム配信ソリューションにより、遠隔地の医師は経験豊かな医師が傍らにいるかのように、画像確認や診断などについて同一映像から直感的に、その技術指導を受けられるようになるだろう。
建設現場などでは、360°映像をリアルタイムにVRHMDへ配信かつ遠隔監視。現場の状況を監視センターとの間で常にコミュニケーションできるようになると期待される。同ソリューションは今週、ドコモのイベントで披露される。