サンデードライバーのおよそ8割が"あおり運転"された感じを

昨今あおり運転が社会問題化している。重大事故につながる悪質・危険な行為であるそれは、車間距離保持義務違反、進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等のほか、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や刑法の暴行罪に該当することがあるという。

警察庁はWebサイトであおり運転を抑止しつつ、道路交通法を改正して、あおり運転そのものに対する罰則を設けることを検討している。それに先立ち、マスメディアの報道等で事態の深刻さを思い知らされた市民、一般のドライバーは自衛策をとり始めている。その一つとして、自家用車にそれをまだ装備していない人は、ドライブレコーダーを買いに走っている。

今月14日、パナソニックのオートモーティブ社は、「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査」結果を公表した。全国の20代~60代の男女2000人――3カ月に1回以上自動車を運転し、年末年始に自動車で帰省や長距離移動する予定のある男性1153人と女性847人を対象として、昨年10月31日~11月6日にWeb調査したところ、約8割が「あおり運転を受けたと感じたことがある」と回答した。

「あおり運転被害」で思い当たるきっかけの約3割は「周りの車の流れよりスピードが遅かった」、約4割は「特に思い当たらない」という。運転中のイライラは渋滞、周囲の車の運転技術に対して起こりがちで、約8割は一人乗車時にイライラしやすいことから、帰省時など「一人での長距離運転」は要注意!運転中イライラした際にあおり運転に繋がりかねない行動をとる「あおり運転予備軍」は約3割だった。

自身の運転に自信のある人ではさらに多くの人が「あおり運転予備軍」と判明した。特に40代以上男性の6割超が「あおり運転」をしていた可能性ありと答えた。調査協力者全体のドライブレコーダー保有率は約4割だったという。調査データからみえる対策はパナソニックのWebで公開されている。