生活パターンを学習する冷蔵庫、長く鮮度を保ち家事を時短

第5期科学技術基本計画で世界に先駆けた「超スマート社会」の実現と、それに向けた一連の取り組みである"Society5.0"が謳われた。以来日本では、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)といった先端デジタル技術によるより良い方向への変革が、家庭でも進みつつある。

今月31日、三菱電機は、冷蔵庫「置けるスマート大容量野菜室が真ん中」シリーズの新商品として、AIが庫内の温度を最適に制御することで、肉や魚などの生鮮食品の鮮度を長持ちさせるMR-MX57Fなど「MXシリーズ」3機種と、「MBシリーズ」のMR-MB45F1を発売する。これら計4機種は、まとめ買いした食材をおいしく長く保存できるうえ、取り出して必要な分だけすぐに使えるようにするので、家事時間の短縮に貢献するという。

「おまかせA.I.自動」ボタンを押すだけで、扉のセンサーで日々全ての扉の開閉データを収集し、AIがユーザーの行動を分析・学習して生活パターン(活動時間と非活動時間)を予測する。予測した生活パターンに合わせ、肉や魚を凍らせずに保存できる「氷点下ストッカーD A.I.」と食材を美味しく冷凍できる「切れちゃう瞬冷凍A.I.」の2つの部屋の温度を最適制御。肉や魚の鮮度が一層長持ちする。

まとめ買いした食材をおいしく長く保存、必要な分だけすぐに使えるといった特長で家事の時短が可能となる。ほかにも、汚れを抑制する素材「デュアルバリアマテリアル」(リリース記事)を野菜室底面トレイに世界で初めて適用。野菜に付いた土などの親水性汚れと油などの疎水性汚れ、静電気を帯びた野菜くずなどの付着を抑制して、掃除の手間を削減する。トレイは取り外しが簡単で、拭いたり洗ったりできるという。

同社は、いずれも前面扉にガラス材を用いた6ドアセンター開きの3機種および5ドア片開きの1機種で、総月産14,000台の体制を整えている。