給与と人材情報、2つの業務クラウドをAPI連携し働き方改革

16世紀、三方ヶ原の戦いで徳川軍を蹴散らした。あの家康でさえ馬上で脱糞し死を覚悟するほどの恐怖を抱かされた、その記念に描かせた哀れな家康像が現代に伝えられている――合戦の相手、武田信玄は「人は石垣、人は城」というマネジメント法を実践していた。

日本では現在、多くの企業がデータを駆使して、人材の効果的な活用を目指している。が、人材情報を管理する「人材データベース」と「給与計算システム」はふつう各々独立運用されていて、双方の人材情報が重複管理されているという。OBCは今月17日、同社が提供する「給与奉行クラウド」と、カオナビ社が開発・運営するクラウド人材管理システム「カオナビ」とのAPI連携開始を発表した。

「給与奉行クラウド」は、給与・賞与計算は元より給与明細データ配信、算定・月変処理・年末調整や電子申請など、オンプレミス業務システムでは為し得ないタイムリーかつ安全な環境で給与業務を実現できる。データ共有可能な専門家ライセンスが付属するため、社会保険労務士らのアドバイスも受けられる。一方、「カオナビ」は、顔写真が並ぶシンプルな画面から一元化された人材情報をクラウド上で簡単にシェアできるシステムだ。

社員の顔や名前、経験、評価、スキル、才能などの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置や抜擢といった人材マネジメント業務をサポートする。あらゆる人材マネジメントの課題を解決し、企業の働き方改革を実現するHRテクノロジーサービスとして実績豊富なカオナビと連携できる。「給与奉行クラウド API version」は、"つながるひろがる"コンセプトを具体化し、業務を自動化し生産性を大幅に向上するという。

今回の連携にあたり、カオナビはOBCの「Connect Partner制度」に、OBCは「カオナビ コネクテッドパートナープログラム」に参画。双方のパートナーシップの強化を図る――。