情報通信
スマートストアを実現するNEOリテールソリューション登場
産業・社会のあらゆる領域と仕組みにIT(情報技術)が浸透しつつある。様々な組織でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが問われる昨今、日本では労働力の不足や長時間労働への対応、キャッシュレス決済の導入など、小売・流通の分野では大きな変革が進んでいる。
AIカメラやIoT等を活用して省人化や無人化などを具現化する新しい店舗形態「スマートストア」に注目が集まっているという。CTCは、伊藤忠商事と共同で、それら先端技術を活用したスマートストアの実現を総合的に支援する「CTC DX Solution for Retail」の提供を6日に開始した。小売・流通業を中心に金融、不動産業などに展開し、初年度で50件の受注を目指す。
流通業界のDXを支える日本マイクロソフトの「Smart Storeリファレンスアーキテクチャー」を活用して構築した。CTCの上記ソリューションは、スマートストアの構築に関連して、店舗用センサー・カメラの導入、データ活用マーケティング、関係企業とのデータ連携まで、統合的なサービスを提供する。導入コンサルティング、IoTデバイス設置、決済用スマホアプリ、AIによるデータ分析基盤の主要4サービスで構成されている。
例えば、QRコードで入店を認証。来店客がスマホで商品のバーコードを読み込み電子マネーで支払うセルフレジ、重量センサー付商品棚とAIカメラを使用してのレジ無しウォークスルー決済などの機能が既に用意されている。そのため、店舗側では、機器の選定やアプリケーションの設計・開発に時間をかけずにスマートストアを実現できるという。
CTCは、大規模POS・店舗管理システムの開発・構築・運用実績を有していて、今回、スマートストアの検討やPoC(概念検証)、小規模導入~全国店舗展開を支援する。伊藤忠商事が持つネットワークも活用し、流通業界の顧客DXに貢献していく構えだ。