3.5万通/秒/サーバー、リアルタイムプッシュ通知をクラウドから

スマートフォンが普及した今、多くの人が「プッシュ通知」を経験している。デバイスをポケットに入れているときにもアプリのバックグラウンド実行を許す、プッシュ通知は、ユーザーにリアルタイム性の高いメッセージを配信し、新着情報や更新情報をすぐに伝えられる。

インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネットは、デザインと技術にこだわったソフトウェアを開発するフェンリルと提携し、超高速プッシュ通知エンジンサービス「BoltzEngine」を、さくらのクラウドにおいて今月5日より提供する。フェンリルのそれは国内トップクラスの配信速度を誇る。従来プロダクトよりも40倍以上高速で、配信数に制限はなく、従量課金制でもないという。

単一サーバで1秒間に3.5万デバイス(フェンリル開発アプリでの実測値)へ配信でき、オンプレミスにもクラウドにも対応する柔軟さで、ユーザーは自社の情報セキュリティポリシーに即した運用が可能。プッシュ通知はiOS / Androidで稼働するモバイルアプリケーションおよびPC等で稼働するウェブブラウザに対応していて、両方にメッセージを送信できる。

BoltzEngineサービスは、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サービスと異なり、顧客に用意されたリソースを専有可能なため、アプリケーションの利用者が増えた時にも、安定したリアルタイム情報配信が行える。さくらのクラウドのコントロールパネルからさくらのクラウド用スタートアップスクリプトとして、複雑な操作をせずに、セットアップできるという。

さくらインターネットは「マーケットプレイス」の取り組みを推進中であり、提携ビジネスの拡大により、新しい顧客層の獲得を目指している。同社と、フェンリルは今回の提携を通じて、顧客が業務をより効率化できる環境を提供し、顧客のビジネスの発展に寄与できるよう、尽力していく構えだ。