人手不足が深刻化しつつある。医療・産業現場では、人の手作業を協働ロボットに代替させる動きが徐々に進行している。自律走行型搬送ロボットを使い、アセンブリ用の部品搬送や広大な施設内の材料輸送を自動化する例もある。
近年、特に自社の協働ロボットは小型・軽量で安全柵が不要であり、かつプログラミングが簡単――複数の工程で柔軟に活用できるので、台車に載せて工程間を移動させる事例が多数見られるという。ユニバーサルロボットは11月26日に記者会見を行い、DCバッテリー駆動の協働ロボ新製品「OEM DC Model UR3e/UR5e/UR10e/UR16e」の提供を開始した。
同製品はAGV(無人搬送車)やAMR(自律型モバイルロボット)へのインテグレーション向けに最適化されているという。同社は、日本全国の販売パートナーと、AGV・AMRニーズが高い製造現場の他、物流・流通、医療などの業界で協働ロボットシステムの提案を積極的に展開していく。e-Series OEMモデルは、24-48VDCバッテリー駆動のAGV/AMRに搭載することで、互いの距離が長い工程間の搬送をも自動化するものだ。
人手不足が続く日本および世界市場において、このような自動化システムに期待が高まっているという。OEM DC Model UR3e/UR5e/UR10e/UR16eは、AGV/AMRのバッテリーから直接電源供給が可能。標準のURロボットアームの優れた特長とメリットをDC Modelでも提供。ティーチペンダントとコントロールボックスが不要なため、システムの小型化と軽量化に貢献する。
URロボットをMiR社(共にTeradyne傘下)のAMRに搭載したアプリのデモを26日の記者会見で実演した。ユニバーサルロボットは、単純作業の自動化により、人はより高度な作業に集中できるようになり、生産性アップが望めるとした。