経営状況の把握や意思決定のためのデータ活用に向けて

日本が「データ駆動型社会」の実現を目指している。昨今、ビジネスインテリジェンス(BI)などの分析ツールを活用して企業の状態を可視化することが注目されている。そのような仕組みでは、活用対象データをアウトプット形式に合わせて加工や結合、クレンジング等する必要がある。

すなわちデータプレパレーションを要する。が、求めるデータは企業内外の各所に散在していて、表記揺れや誤変換、欠損値をはじめその形式も様々である。データの専門家ではないビジネス部門のユーザーが、これらのデータプレパレーションを行うのは困難である。難度が高く手間もかかるため、BIツールを活用する環境準備に期間と費用が生じるという。

ウイングアークと、NTTデータグループのデータマネジメント専門企業リアライズは、企業の経営状況の把握や意思決定のためのデータ活用の普及・浸透を目的として、業務提携した。ウイングアークの強みである可視化のためのBI「MotionBoard Cloud」と、リアライズの強みであるデータプレパレーション・サービスを組み合わせたデータエンパワーメントソリューションを11月22日より提供する。

詳細が同日開催の「WAF2019 | UPDATA!」内での展示ブースにて披露される。今回の業務提携では、長年にわたり多くの企業にBIツールを導入し、可視化のノウハウを保有しているウイングアークが業界や業態、業務に適したダッシュボードのテンプレートを用意し、データマネジメントの深いノウハウとデータ整備技術を有するリアライズが提供するデータプレパレーション・サービスを一体化する。

両社は、データエンパワーメントソリューションの第一弾として「営業パイプライン可視化サービス」をリリースする。これはMappaおよびMotionBoard Cloudと、Data-Master等を組み合わせたワンストップサービスだという。