セルフサービスBIやAIによるデータ分析を支援する

IT(情報技術)の浸透が人々の暮らしや社会のしくみをより良い方向に転換していくという。「デジタルトランスフォーメーション(DX)」時代がやってきた。近ごろ、企業のユーザー部門が、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の活用を進めている。

大量のIoT機器からの多様なデータを分析して、経営戦略立案やデジタルマーケティングなどに生かしていく取り組みが加速している。一方、情報システム部門では、多量かつ多様なデータの収集・分析システムの刷新やインフラの運用などで負荷が急増している。なかでもデータレイクやデータウェアハウス(DWH)に保存されたデータの前処理に時間がかかることが、ユーザー部門でタイムリーなデータ分析をするうえでの、課題になっているという。

日立ソリューションズは、テキストやセンサーログ、音声データ等をそのまま保管するデータレイクや、整形・加工済みデータを蓄積するDWHにおけるデータ分析の前処理を支援する、「データプレパレーション基盤導入ソリューション」を10月25日に発売。主にユーザー部門がデータレイクやDWH内のデータを活用する上で、抽出や結合・分割、表示形式のカスタマイズなどを視覚的に簡単な操作で行える環境をワンストップで提供する。

米国Talend社の「Talend Data Preparation」などを利用し、「データプレパレーション基盤」の設計・構築・運用・保守を日立ソリューションズの経験豊富な技術者がトータルに提供する。また、統計やAIなどの分析ライブラリをクラウドで利用できる米国Databricks社の「Databricks」と組み合わせることで、データの高度な利活用も容易に行えるようになるという。

同ソリューションに、ビッグデータ利活用関連ソリューションを組み合わせて展開する。同社は、ユーザー及び情報シス両部門を支援し、顧客企業のDXを加速していく構えだ。